夏休みのアルバイト 労働条件の書面通知は必須
高校生、大学生の皆さんはもう夏休みに入りましたでしょうか。海に出かけたり、コンサートに行ったり楽しい時期がやってきました。遊ぶことだけでなく、アルバイトで働くという人も多いでしょう。
アルバイトを採用する企業が最初にしなくてはならないことは、労働条件を書面で通知することです。労働条件を書面で記載した契約を結ぶことでもよいです。

厚生労働省が行った高校生に対するアルバイトに関する意識等調査によると、60%の高校生が、労働条件通知書等を交付されていないと回答しています。労働条件について、口頭でも具体的な説明を受けた記憶がない人も18%いました。労働条件を曖昧なまま働くと、当然トラブルは起きます。32.6%の高校生が、労働条件等で何らかのトラブルがあったと回答しています。

このような状況下、厚生労働省は文部科学省と連携し、高校生アルバイトの多い業界団体に対し、高校生及び高等専修学校生のアルバイトに関し、労働基準関係法令遵守のほか、シフト設定などの課題解決に向けた自主的な点検の実施を要請しました。(厚生労働省の要請内容ページ

労働条件を書面で通知することは、労働者保護のためだけではありません。労働諸法令に違反している労働条件はもちろんいけません。ただ、適正な労働条件で、事前に説明がなされ、労働者も納得して働きだしたら、その労働条件は、労働者の義務にもなるわけです。書面で通知すれば、労働者の義務も明確になるのです。

働いてお金を稼ぐためには、ルールを守り、役割を果たさなければなりません。アルバイトを通して、権利があれば義務があるということ学んでもらえればよいです。

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