厚生年金加入時の本人確認が厳格に
日本年金機構では、平成28年9月から、厚生年金保険に加入する際の本人確認を厳格にしています。
具体的には、資格取得届に書かれている住所から住民票コードを特定し、住民票コードを確認できなかった場合には、資格取得届を保留し、事業主に対して、住民票上の住所等の照会を行います。
全国健康保険協会(協会けんぽ)に加入の事業所は厚生年金保険の加入と健康保険の加入を同時に手続します。厚生年金保険で資格取得届が保留になれば、健康保険の資格取得も保留で、健康保険証は発行されません。

建設現場を渡り歩き、その都度寮に入って仕事をしている人の中には、自分の住民票の住所を忘れてしまった方もいるかもしれません。厚生年金保険にも、健康保険にも加入できません。

「住所不定じゃ、厚生年金に加入できない。」そんな声も聞こえてきそうです。

なぜここまで本人確認を厳格にするのか?
残念なことに、架空人物を厚生年金保険や健康保険に加入させ、架空請求をする事例があるのです。現実に詐欺容疑で逮捕者も出ています。このような事例があるので、本人確認の厳格化はやむをえないのです。

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