過労死白書 発表
政府は、過労死等防止対策推進法に基づく「過労死等防止対策白書」(過労死白書)を初めて閣議決定しました。

その中で、1か月の残業時間が80時間を超えた正社員がいる企業は22.7%に上ると指摘しています。
この80時間というのは、労災認定をするときの基準で、「発症前2~6カ月間に1カ月あたり約80時間を超える時間外労働があった場合は、業務と発症との関連性が強い」としていることから、過労死ラインとも言われています。

企業としても、この80時間と言う数字は意識した方がいいでしょう。80時間を超える残業を続けると労災が発生するリスクが高くなるわけです。放置するわけにはいきません。また、万が一労災が起こってしまった時、「過労死ラインを超える残業を続けていたのに、会社は何も対策をしなかった」と訴えられるかもしれません。

過労死白書では、長時間労働とともに職場環境についても触れています。ハラスメントを受けている人や、周りの人がハラスメントを受けている人は、ハラスメントがないとする人よりも、疲労感が高いようです。

過労死白書の内容は、今後の労働関連の法律の改正に影響を与えることでしょう。

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