アルバイトの親から「うちの子を辞めさせたい」と言われたら
ilm08_ab08009「最近の若者はどうなっているんだ。アルバイトが休みとき、親が連絡してくる。」
こんな嘆きを聞いたことがあります。会社としては、休む理由は何なのか、病気ならいつまで休みそうなのか、詳しい状況を本人の口から聞きたいところです。

もし、アルバイトの親から「うちの子を辞めさせたい」と言われたら・・・・「本人から言ってこないと当然無効?」と思うかもしれませんが、アルバイトが未成年の場合、そうとも言えないのです。

労働基準法第58条第1項では、親権者や後見人が未成年に代わって労働契約を締結することはできないと書かれています。しかし、同条の第2項には、次のように書かれています。
「親権者若しくは後見人又は行政官庁は、労働契約が未成年者に不利であると認める場合においては、将来に向ってこれを解除することができる。 」

労働契約を締結する場合は未成年者であっても本人でないといけませんが、解除の場合は労働者に不利があるとなれば親や行政官庁(労働基準監督署など)でもできるのです。不利と言うのは、例えば、18歳未満の労働者は原則禁止されている深夜業がある場合や、学生・生徒の学業に支障が出るほどの長時間労働がある場合が考えられます。

未成年労働者の親に「うちの子を辞めさせたい」と言われて無視をしていると、あとで労働基準法違反を指摘される可能性があります。

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