「春闘」はもう古い?
3月15日、自動車や電機といった主要企業の春季交渉の回答が出ました。ベースアップはあったものの、昨年よりはやや減額といった感じでした。
中小企業の交渉はこれから本格化します。人手不足を背景に、大企業より良い回答が出るというところもあるかもしれませんが、慎重な回答をする企業もあるかもしれません。

春に行う労使交渉は、春闘と呼ばれています。誰が名付けたかは知りませんが、その年の賃上げ額を決める交渉だから、闘いのつもりで挑むという意味が込められているのでしょう。今から20年近く前になるのですが、私も労働組合の執行委員長として労使交渉の先頭に立っていました。その時は、闘っていました。

今年の春季労使交渉では、以下のような内容も議題に上がったようです。
仕事と育児・介護の両立支援
36協定の見直し
在宅勤務制度の導入・拡充
働き方改革のもと、長時間を是正しつつ生産性も維持することは、労使共通の課題です。お互いが、お互いの立場で意見を出し、お互いのためになる仕組みを作る。交渉とは本来そういうものなのです。

春に闘うという習慣は、もう古いのかもしれません。

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