同一賃金のために 「アルバイト」と呼ばない
同じ仕事なら同じ賃金を支払う「同一労働同一賃金」の実現に向けた議論がされています。
仕事の内容もしその能力も同じであれば、本来なら賃金も同じにすべきです。転勤の有無などにより、多少の差はあっていいものの、いわゆる正社員と言われている人と非正規社員と言われている人の賃金格差は多すぎます。

「同一労働同一賃金」を阻害しているものは何か。それは、アルバイト、パート、正社員というような呼び名をつけ、区別していることだと思うのです。

労働基準法には、アルバイト、パート、正社員と言う言葉は出てきません。原則として、働く人全てに同じ条件を適用しているのです。(勤務時間数や雇用期間の定めの有無といった条件で若干違う部分もあります。)社会保険の加入についても、勤務時間数や勤務日数での線引きはあるものの、アルバイト、パートといった呼び名で加入できないということはありません。

ただ、現実はアルバイト、パート、正社員という呼び名を付け区別しています。なんとなく、「正社員だから・・・」、「アルバイトだから・・・」と思ってしまうところに賃金の差も生まれるのでしょう。

「同一労働同一賃金」実現のためには、アルバイト、パートという言い方をやめるのが第一歩かと思います。

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