過労死白書 平成29年度版
過労死等防止対策白書 が発表されました。

最初に注目したのが、就業時間の項目です。平成28年、1週間の就業時間が60時間以上の雇用者の割合は7.7%、429万人でした。これは、平成15年、16年をピークに緩やかに減少しています。
ただ、1週間1週間の就業時間が60時間以上ということは、1か月の残業時間は80時間を超えることになります。過労死ラインを超えている人がまだこれだけいることになります。
また、白書では、『労働時間を正確に把握すること』及び『残業手当を全額支給すること』が、「残業時間の減少」、「年休取得日数の増加」、「メンタルヘルスの状態の良好化」に資することを指摘しています。

今回は、雇用者以外にも法人役員と自営業者のデータもありました。1週間の就業時間が60時間以上の割合、法人役員が9.3%、自営業者で13.6%でした。いずれも雇用者より高くなっています。

法人役員や自営業者は労働時間の把握をそもそもしていないという人が多いでしょうし、自分のペースで仕事をできるという側面もあります。ただ、これらの人でも、働きすぎが原因で疾患してしまう事があるのです。

私も自営業者の一人です。働きすぎによる疾患は、誰にでも起こりえるということは肝に銘じます。

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