有給休暇を取ろう
厚生労働省は、10月を 年次有給休暇取得促進期間 として周知活動を行っています。

日本の有給休暇の年間取得日数は平均9日程度と言われています。正社員で6年6月以上勤務を続けた方なら年間20日の有給休暇が付与されるため、半分も使っていない計算になります。

有給休暇が取得できない(取得しない)理由は、大きく次の3つに分かれるでしょう。
1 そもそも仕事が多くて休暇を取っている場合ではない
人員不足、休んだら次の日の仕事が多くなるだけ など
2 有給休暇を取れる雰囲気ではない
上司や同僚が取っていない 休暇を取る正当な理由がない
3 いざという時に取っておきたい
自身の病気 家族の介護 など

忙しくて有給休暇を取れないという理由はわかります。ただ、長時間労働になり、かえって業務効率が落ちてしまうということもあります。最近、有給休暇の取得率が企業を評価するデータになっています。取得率が悪いと、新卒者の応募が少なくなり、その結果人手不足になるという悪循環になってしまうかもしれません。

なお、有給休暇は、原則としては労働者が指定した日に取得できますが、「事業の正常な運営を妨げる場合」には、使用者が年次有給休暇の日を変更することができます。(時季変更権)

有給休暇は、会社と労働者代表が労使協定を締結して、あらかじめ定めた日に取得する方法もあります。(計画的付与)例えば、本日10月7日から9日までは3連休という会社が多いでしょう。前後に1日ずつ有給休暇をつければ5連休、旅行をするなど、リフレッシュすることができます。そのほかにも、連休の谷間も有効です。
会社一斉に有給休暇にするという方法もありますし、部署ごと(グループごと)にずらして有給休暇を取得することもできます。ただ、計画的付与をする場合でも、「1年間に5日は、本人が自由な日に取れる有給休暇を確保しておかなければならない。」というルールがあります。

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