賃上げ3%は達成は達成した?
「最近の春闘は、労働組合が要求を出すのではなく、総理大臣が要求を出すのか?」
こんな声すら聞こえてきそうな今年の春闘。安倍首相が「賃上げ3%」とことあるごとに語っていた中、3月14日に大手企業の集中回答日をむかえました。

結果はというと、月給ベースで3%の賃上げを達成した企業、賞与も含めた年収を3%以上上げた企業、いずれも3%に届かなかった企業とさまざまでした。連合が発表した第1回の集計では、平均賃上げ率が2.13%、昨年の第1回集計と比べてわずかに上がっています。

私の率直な感想は「もう少し賃上げがあると思っていなのに・・・・・」です。経済番組などでみた企業トップの年頭のコメントでは、賃上げ3%を公言していたところが半数くらいあったかと思います。ただ、月給ベースで3%の賃上げを達成した企業はそれ以下でしょう。年収ベースで3%あけだ企業を含めれば半数くらいになりますが。

やはり、一度上げた月給(基本給)を下げるのは難しく、それがわかっているからなかなか上げられず、その代わりに賞与を上げたのでしょう。

ただ、今年の春闘では、労働時間の短縮や、非正規労働者の賃上げなども多くあったようです。正社員の賃上げだけが春闘ではありません。

大手企業の賃上げが出そろいました。次は中小企業の賃上げがどうなるかに注目です。

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