就活ルール廃止の先には
経団連が、いわゆる「就活ルール」を廃止を発表しました。採用面接や内定の「解禁日」がなくなることになりますが、大学側と政府が協議し、当面は現在のルールが維持されるという話もあるそうです。

そもそも就活ルールはいつからあるのか?新聞報道によると、1953年に、当時の文部省、大学、経済界の申し合わせで10月選考開始となったようです。
その後、「就職協定」や「倫理憲章」などに変わっていきます。ただ、いつの時代でもルール破りはあり、その都度、時期の変更などがあり、現在の至ったというわけです。

私が就職したのは1988年ですから、今から30年前です。そのときは「就職協定」があり、当時の内定解禁日は大学4年生の10月だったと記憶しています。ルール上は今と変わりません。
私たちの時代は4年生になってから就職活動を始めていました。しかし、現在は3年生のうちから就職活動を始め、4年生になる頃には、もう内々定を受けている学生が多いようです。

そんなに早く就職活動を始める必要があるのかと疑問に思っていましたが、ある中小企業の採用担当者の方にこう言われました。
「就職活動を早く始める学生は、意識が高い証拠。それだけでも、採用の面ではプラスになる。」

ごもっともな意見です。

就活ルールが廃止されたら、就職活動はもっと早くなるのか、それとも遅くなるのか?それはわかりません。ただ、新卒一括採用というシステムが薄れていくのではないかと見ています。

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