在宅勤務時代のメンタルヘルス
新型コロナウイルスの影響で、在宅勤務を取り入れた企業も多いです。そして、コロナ騒動が収束しても、在宅勤務を継続、あるいは拡大していく企業もあります。

そんな中、懸念が出てきました。それは、在宅勤務者のメンタルヘルスです。一人で仕事をし、コミュニケーション不足から、精神疾患を患う人も出てきました。

〇「わからない」という不安を解消する
在宅勤務で仕事をし、成果物を送っても、それがよいのか悪いのか、正しいのか、間違っているのか、すぐにはわからない事があります。
社内でほかの人と一緒に仕事をしていれば、途中経過でも周りの人に聞くことができますし、評価がすぐに戻ってこなければ、「あれ、どうなっていますか」と聞くこともできます。
しかし、在宅勤務では、それがしにくい環境です。

実は、この「わからない」という状態がストレスのもとになります。そして、多くの人は、「わからない」状態の時に、「結果は悪いのだろう」と想像してしまいます。(個人差はありますが・・・)
「わからない」という不安を解消するためには、こまめに仕事に対する評価をすることです。いい場合だけでなく、悪い場合も必要です。

〇これまでの施策の限界
企業の健康管理策として、健康診断やストレスチェックがあります。これらは法律にも規定されているものでもあり、今後も続けていく必要があります。
ただ、これらは、企業が「管理的」に実施するものです。社内で勤務していれば、周りの人が異変に気付くことだってあります。
しかし、在宅勤務で離れていれば、管理することは難しく、他の人が異変に気付くことも少なくなります。
会社や周りの社員がいなければ、労働者自身で健康を守る必要があるのです。

〇ヘルスリテラシー
最近注目されているのが、ヘルスリテラシー という言葉です。大まかにいうと、次のようになります。
健康に関する情報を、入手し、正しく理解し、正しく活用し、自身の健康を維持・向上させる能力
自身の健康は、自身で守るのが一番です。

企業としても、社員の健康はとても大切であり、社員が自分で健康を守れるような力をつけてもらう部分に投資するというのは、必要な事ではないでしょうか。
在宅勤務が増えてきた時代は、なおさらです。

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