濃厚接触者の定義
オミクロン株の陽性者が激増しています。それとともに、濃厚接触者も急増しています。保健所の業務がひっ迫している事から、濃厚接触者の確認を、陽性者本人または企業にお願いしているケースも出ています。

万が一に備え、濃厚接触者の定義をしっかり知る必要があります。

〇濃厚接触者の定義
2022年1月28日現在では、以下のようになっています。
新型コロナウイルス感染症の PCR 検査等で陽性となった者(患者)と、感染の可能性 のある期間(症状が出る 2 日前から入院等になるまでの期間)に接触し、以下の範囲に該 当する場合
・患者と同居あるいは長時間の接触(車内・航空機内等を含む)があった者
・適切な感染防護(マスクの着用など)なしに患者を診察、看護もしくは介護をした者
・患者の気道分泌液もしくは体液などの汚染物に直接触れた可能性のある者
・その他:手で触れることのできる距離(1 メートル)で、必要な感染予防策なしで患者と 15 分以上の接触のあった者

【参考】国立感染症研究所感染症疫学センター「新型コロナウイルス感染症患者に対する積 極的疫学調査実施要領」

〇対応策は
同居の方が感染した場合はしかないでしょう。医療や介護を除く一般企業で該当しそうなのは、一番下の「手で触れることのできる距離(1 メートル)で、必要な感染予防策なしで患者と 15 分以上の接触のあった者」です。
これを防ぐためには、マスクの着用です。現在、全ての人といっていいほど守られていますが、食事の時だけは外してしまう事もあるでしょう。
不必要な、あるい大人数の会食はしないという事も多くの企業で守られていると思います。気をつけたいのはランチです。何人かで集まってランチを食べる時でも1m上の距離を取ったり、口に食べ物を入れる時以外はマスクをするなどの注意をしましょう。
食事の時に特に注意をすれば、「濃厚接触」はかなり避けられるのではないかと思います。

〇最新の情報を把握する
上記の濃厚接触者の定義は、2022年1月に少し変更になっています。変更があったのは以下の内容です。
・発症した日から              → 発症の2日前から
・手で触れることのできる距離(2 メートル) → (1メートル)
また、濃厚接触者の待機期間についても、短縮する動きがあります。

新種の株の出現や感染者数の状況等になり、今後も濃厚接触者の定義や待機期間が変更になる場合があります。最新の情報を把握するようにしましょう。

平倉社労士 東京都文京区の社会保険労務士 就業規則、雇用安定助成金