パワハラ防止 言葉遣いも大切
「何やっているんですかーー」

バスケットコートに、大きく強い口調の声が響きます。

声の主は、バスケットボール日本代表のヘッドコーチ、トム・ホーバスさんです。

大きく強い口調だけど敬語。

違和感を感じますが、この違和感が今回のポイントです。

〇言葉遣いと伝わる印象

残念ながら、スポーツ界では、指導者によるパワハラがあります。

強い口調で怒鳴ったり、人格を否定するような言葉を発したり。

最初からそのつもりはなかったのかもしれませんんが、強い口調で話しているうちに冷静さを欠き、つい言ってしまうケースもあるでしょう。

丁寧な言葉遣いに徹すれば、冷静さを保てたかもしれません。

ところで、トム・ホーバスさんの声が「何やっているてだ!」と敬語じゃなかったらどうでしょう。

選手への伝わり方がかわってくるかもしれません。

女子ではオリンピックで銀メダル獲得。男子ではワールドカップで3勝し、オリンピックの出場権を獲得。

トム・ホーバスさんは、言うまでもなく名将です。

〇お互いがお互いを尊重する

もちろん、口調だけでパワハラを防げるわけではありません。

敬語でも、人格攻撃になる発言はあります。

何度注意しても直らない人に対しては、強い口調での指導が必要になる事はあります。

では、どう接し、どう指導したらよいか。

基本は、お互いがお互いを尊重し、対等なパートナーとして接することが大切です。

指導者と選手、上司と部下、役割が違うだけで、試合(仕事)をする上では、お互い対等という意識を持つべきです。

どっちかが偉いのではなく、「どっちも偉い」のです。

そう思っていれば、接し方も言葉遣いも変わってくるはずです。

平倉社労士 東京都文京区の社会保険労務士 就業規則、雇用安定助成金