社会保険労務士試験に合格した皆さんへ
10月4日、2023年社会保険労務士試験の合格発表がされました。

合格された皆様、おめでとうございます。

私が合格したのはもう22年も前になりますが、あの時の感激は今でも覚えています。

この試験は運でけで受かるものではありません。皆さんの努力の結果です。

残念ながら合格に届かなかった皆様も、来年頑張ってください。

〇今年も狭き門

受験者数などのデータは以下の通りです。

・受験者数 42,741人
・合格者数  2,720人
・合格率  6.4%

受験者数は私が受けた頃とほとんど同じですが、合格者数、私の時は4,000人くらいいたと記憶しています。

今年は2000人台と難しくなっていると感じます。

ちなみに昨年は、合格者数2,134人、合格率が5.3%と今年より狭き門でした。

今年の6.3%もかなりの難関ですが。

〇社会保険労務士は誰だってなれる

昨年出版した事務所設立20周年の本にも書きましたが、「社会保険労務士は誰でもなれる」というのが私の持論です。

なぜなら、扱う分野が労働法や社会保障など、誰にでも関係している分野だからです。

私の場合は、教科書会社で数学の教科書を編集する仕事をしているときに合格しました。

一見「畑違い」かと思うかもしれませんが。働いていれば労働基準法は関係しますし、雇用保険や社会保険にはもちろん加入していました。誰もが関係している分野なのです。

また、合格者の年齢、職業は多岐にわたっています。

今年の最年少合格者は21歳、最高齢は76歳でした。

先週、偶然にも「70歳を超えた父が社会保険労務士試験を受けたんですよ。」という人に会いました。

社会保険労務士は、誰でも、いつでも、チャレンジできる資格なのです。

合格率は低いかもしれませんが、それは努力で突破できます。

〇社会保険労務士になったら

社会保険労務士は、主に次の2つに分かれます。

・自ら事務所を開設し、それを運営していく  開業社会保険労務士
・企業や団体に所属し、その中で活躍していく 勤務社会保険労務士

このうち、開業社会保険労務士は自ら顧客を開拓し、事務所を運営していかなくてはなりません。

これは、試験に受かるよりも難しいことになるでしょう。

そのためにまず行って欲しいのが、身近な人に社会保険労務士の仕事を、その人に理解できるよう説明する事です。

私も社会保険労務士の試験に合格した直後は、学生時代の友達などに合格したことを伝えました。

すると、「改定申告の時は、教えてよ。」という、専門外の「依頼」が来たのです。

このような事は、1回や2回ではありません。今でもたまに言われます。

これも20周年の記念本に書いたのですが、社会保険労務士の知名度は、残念ながら低いのです。

まずは、自身の仕事は何か、どんなことで役に立てるのかをしっかりまとめ、相手に伝えるのです。

自分ができることをしっかり理解してもらえなかったら、仕事を取ることはできません。

まずは、友達で練習してみるのがよいです。友達なら、付き合ってくれるでしょう。

平倉社労士 東京都文京区の社会保険労務士 就業規則、雇用安定助成金